20171010

煙突の恋 プロペラの孤独









煙突は体からなにかがにじみ出たと
一瞬感じた
ほんのすこしだけそのなにかの色が濃くなった気がした
今まで見たこともないような
深い黒だ
でも、その「なにか」ってなんだろう?

プロペラはとにかく勝手に一人でいたかった
友達なんかいらない
本心から。無理なんかしてない。心から。
すっきりと羽を白く輝かせていれば
満たされる

煙突から煙がぽーと出た
プロペラは、なんかそれいいじゃないと思った
煙突の色なんか「なにも」見てなかったけど。

風が止まり羽が煙よりも白く光った
煙突はなんかそれいいじゃないと思った
プロペラが満足することなど
「なにも」気づきもしないで。