20171229

ノットリズム派絵画物語Ⅴ 水源の秘密

おれは卵の中心に突っこんでいった。考える暇もなく。からだはおれの意識よりも先に知っているようだった。嘴の先に張りつめた卵の膜が触れた時「ぷつっ」と小さな音がした。つぎの瞬間おれのからだの中に卵黄がなだれこんできた。
卵は体内で無数に分裂しはじめた。鈴なりにものすごい勢いで増えていく。強烈な振動だ。ぶるぶると震え充満する。おれのからだは張り裂けそうだ。ああ、もうだめだ。これ以上増えたらおれはほんとうに張り裂けてしまう。腹の皮が薄くなり無数の筋が現れる。内臓が透け見える。いや、内臓じゃない。白く黄色く光るこれはすべて卵だ。「ぷつっ」とうとうからだの中心から卵黄がはじけだした。「ぷつぷつぷつ」破裂音が激しく水源に響く。
弾けるごとに卵黄は流れを生んだ。最後の一つが弾ける頃には強烈なうねりとなっていた。どろどろとうごめき濃厚な黄が熱く体温を突き上げる。温度はさらに増していき黄は朱へ、朱は深紅へと変っていく。
ああマントルの流れだ。おれの網膜は赤いメッセンジャーボトルのガラスのように真っ赤だった。
おれは今からこのひんやりとした水源へ新しい月の卵を運ぶのだ。















乗っ取り前の納豆パレット。回転無し使用。・・・お気づきかな?ほとんど変わらないということを笑 しかし微細に微妙に色を重ねておるのだ。同じようでいて全く違うはず。5枚目にしてようやく自分なりの納豆絵との対峙方法をつかんだ気がした。




ジェネシス聴きながら書き上げた。https://www.youtube.com/watch?v=XJ-I0htgXYI&t=98s