20180216

自由




ああそうか、と。
結局牢獄は自分でつくりだしてるものなんだ。
凹凸のないつるつるのケント紙で暴れ出して
紙の目のない自由

時間がないからって
制作できる時間がほんと
限られてるからって
早急に答えだして
すぐ絵にして
ってそれ
理由にしてなかったか?

どっかにしまい込んでるコンプレックス
もうそんなのどうでもいいやなんて
全然気にしてなかったはず
だのに
どっかで
あたし、美大じゃないしって。
経歴とかじゃなく。
そんなんくそくらえってなもんでさ笑

そんなんじゃなくて
「技術的な訓練」
ちゃんと絵にしていける最低限度の「気づき」
絵描きとしての。
そういうものをほんとに
わかいころのうちに
イニシエーションしてきてるのか?
って。

だからだから
きちんとやんなきゃって
キチキチに
かたちにしてくことに急いで。
激しく果てしなく描いて描いて描いて
描きまくって
ぜんぶに答えださなきゃって
ぜんぶの線で大声出してさ

息詰まりそうになって
むりくり呼吸して
光まさぐった

そりゃ忙しいさ
自分で選んできたさ
言い訳なんてできねぇよ
こどももいるし、しごともあるさ
それだけで、おっきな仕事で
てぇへんでさ
手いっぱいさ

それなのになんで?
なんで絵なんか描くのさ?贅沢じゃねぇか?
なんでもかんでも手に入れないと気が済まないのかよ
って。


そんなことないさ
なんだべ
生きてることは鈍麻でさ
あたしってば鈍いのよ

描いてないと
鈍るのよ
頭働かないのさ
いろんな知恵が固まっちまう

描いてることが解放の扉になるってさ
それだけはわかったのさ
わかいころ
じぶんで
そう思った
子供産んで身動きとれんくなって
なんもできなくてさ
ただ乳やりして
眠る暇もなくて
あーあたしってば
たんなるいきものだったんか!って
なぜかすばらしいことのはずの事実に
打ちのめされて
堕ちたね

やっぱさ
描いてることが必要なんだ
ほんとうに
からだをつかって描いて描いて
そして描いていることが考えることなんだ
自分で考えることなんだ
不器用だよ文句あるか
じょうがねぇだろ
なんか欠けてるんだ

突き抜けるんだよ

突き抜けてなにかをつかむんだ
それがただの光の塵に過ぎなくても

その、
突き抜けることの難しさよ

ようやくそれが
ほんとに
自分の手で破ってさ
見慣れない
未知のさ
そういう世界みたいなもんに
傷だらけになって接触可能になってきたかもしんない
ってここんとこ
描いていて思うんだ