20180401

雪が溶ける

雪が溶ける 
地面が顔を出す 
枯れた草もあれば 
緑の命を雪の下で育んだ草もある 
その緑をもっと見ようと雪を掘る 
私が描いた線が重なる 
もう一度眼を凝らす 
何度も溶けた雪の形の輝き 
土の匂いと雪の匂い 
混じり合う記憶の匂い 
去年と同じはずなのに 
去年の匂いと違う 
こういうことを幾度も経験した北の人間にしか 
描けない絵があってもいい 
紙の白さは雪で 
鉛筆の黒は土 
私が描く形は 
そこから立ち上るすべてのもの 
北の人間はこんな季節にたくさん学ぶ 
たくさん遊ぶ 
たくさん笑う 
それを残したくて伝えたくて私は描く 
北魂降ろし




ななつの糸巻き